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WATANABE YOHEI

Under the Photograph

写真の下

眼下に広がる、植物が横倒しになってできた敷地の毛並み。空いた区画の土壌を抑えるために敷かれた褐色のカバーとそれを抑える灰色の重石。円形の区画状に配列された口紅のような色をした花。黄金色の西日を受けとめるコンクリートの崖。色あせた赤と緑をした入り組んだ屋根と灰色の道路、街路樹。土や植木鉢と共に家の前に並べられたペットボトル…。

渡邉が今回発表するのが、中判カメラによる複数の風景写真とスキャン画像からなる連作「写真の下」だ。カメラ(写真)にとって上下は区別されない。渡邉は本作について、レンズに映る全ての面を「見下ろすことができる」という感覚によって制作したと述べる。遠近法を模した台形の紙とプラスチックのビーズをスキャンした画像が写真の間に挿入されることで、それが強調される。太陽との関係を示すために西日の下撮影された東京の風景は、宇宙で撮られたかのような異化された都市像を提供している。

渡邉庸平

1990年福島県生まれ、東京芸術大学大学院美術研究科修了。現在同研究科博士課程在籍。光学的な仕組み、身体性や詩的な想像力を扱い、インスタレーションや映像作品、写真作品等を発表している。主な個展に2019年「Giant Chorus」(HAGIWARA PROJECTS)、2017年「猫の肌理、雲が裏返る光」(駒込倉庫)、主なグループ展に2018年「4 boxes and pyramids」(4649)、2015年「THE EXPOSED#9 passing pictures」(g/p Gallery 東雲)など。

共同キュレーション:飯岡陸

© Yohei Watanabe

2020/06/02
13:48:21 JST

ENJA